Q&A
就労移行支援施設、アンカーについて
- Q 就労移行支援事業とは何ですか?
A 就労移行支援事業とは、障害者総合支援法に定められた訓練事業の一つです。 企業などへの就職に向けて、事業所内や企業における作業や実習、適性にあった職場探し、就職後の職場定着のための支援を行います。
- Q 就労移行支援、就労継続支援の違いって何ですか?
A どちらも、障害者総合支援法という法律に基づく障害者福祉サービスのひとつですが、大きく分けると、「訓練が中心か」、「作業が中心か」という違いがあります。
就労移行支援は、一般の就職に向けた訓練が中心のカリキュラムを行っています。具体的にはビジネスマナー・コミュニケーション力向上の講座、面接の模擬訓練、PC訓練などが主なものです。作業も行いますが、あくまでも訓練の一環となります。
一方、就労継続支援は作業が中心となります。作業を通じて日常生活の立て直しや意欲の向上を図り、就職へと結びつけます。また、就労継続支援の中でも、利用者と雇用契約を結ぶものを「就労継続支援A型」、雇用契約を結ばないのが「就労継続支援B型」と呼ばれます。
- Q 就労支援施設がどういう所なのかイメージができません。
A ぜひ一度、見学や体験をしてみてください。お電話・もしくはメールで随時お受付しております。
- Q アンカーのスタッフにはどんな方がいますか?
A 精神科病院での相談員として統合失調症・うつ病・発達障害だけでなく、薬物やアルコールなどの依存からの回復をサポートした経験のあるもの、
障がい者就労のサポート役である「ジョブコーチ」や「ハローワークの専門援助部門(障がい者専用窓口)での」での経験のあるもの
一般の職業紹介業で転職のサポートや製薬会社のMR等の経験があり、「面接をする側」での経験が豊富なもの
精神科のクリニック等の受付や倉庫業、就労継続B型等の施設での指導員経験のあるものなど
が在籍しております。また診察室だけでなく産業医としての経験のある精神科医等の理事もカリキュラム作成や講義などでの関わりもあります
就職に向けて万全の体制でサポートさせて頂きます。
利用について
- Q 利用はどうすればできますか?
A まずは、お電話・もしくはメールにてお問合せ下さい。制度のご案内・利用所の見学・体験実習等をご案内させて頂きます。
- Q 障害手帳をもっていない場合でも、サービスを利用できますか?
A はい。手帳を持っていない方についても、自立支援医療受給者証等でサービスを受けることができます。詳しくはお問合せ下さい。また、難病等の方は市町村での相談により利用ができる場合があります
- Q サービスを利用するのに費用はかかりますか?
A ほとんどの方は月額負担0円になりますが前年の収入により、自己負担が発生する場合がございます。現在、9割以上の方が自己負担なくご利用頂いております。
※詳しくは厚生労働省ホームページ「障害者の利用者負担」をご参照ください。
- Q 申請から利用までどれくらいかかりますか?
A 最大で1ヶ月~1ヶ月半ほどかかります。ご利用をご希望される方は早めの申請をお願い致します。
- Q 利用対象者の制限・人数制限はありますか?また、実際の利用者の年齢層は?
A 18歳~65歳未満の発達障害や精神障害のある方をはじめ、身体障害や知的障害のある方々が対象で、定員は1日20名です。実際の利用者様の年齢層は幅広く、10代後半~50代ぐらいですが、20代~30代の方が多いです。
- Q 毎日通わないといけないのですか?体力的に、毎日通勤できるか不安です。
A 利用日数はご自身の負担にならないペースで決めて頂いて結構です。
就職後、仕事を長続きさせるためにも、自身の体調の波を理解し、コントロールできるようになるのも、重要なポイントです。
慣れないうちは緊張もあると思いますので、最初から無理に毎日通う必要はありません。まずは週2~3日、半日からのスタートでも構いません。慣れてきたら徐々に日数や時間を増やすようにステップアップしていきましょう。
- Q とりあえずの居場所が欲しいのですが、そんな理由でも「アンカー」を利用できますか?
A すべてはそこから。一緒にステップアップしていきましょう!
「外に出て安定した生活リズムを身に着ける」「他の人とのコミュニケーションをとる機会をつくる」そういった身近な目標からアンカーを利用し始め、最終的に就職までたどり着くイメージをもって頂ければと思います。まずは信頼できるスタッフや仲間を見つけて、一緒にステップアップの道を探していきましょう。
- Q 仕事に関すること以外の生活面や家族に関する相談もしてもいいのですか?
A はい、勿論可能です。仕事を継続するにはご本人の努力だけでなく、ご家族の協力や、生活面・健康面の安定が大切です。必要な場合は外部の専門機関等とも連携して、相談や問題解決に取り組んでおります。
- Q 他施設との併用は可能ですか?
A 病院のデイケア、グループホーム、就労支援センターなどは併用が可能です。尚、就労継続支援A型との併用はできません。
- Q 送迎はありますか?
A ご自身で通所していただく事も訓練の一環としておりますので、送迎は行っておりません。当施設は、各線三宮駅から10分のオフィス街にありますので、通勤者と一緒に歩いて頂く事で、通勤のイメージを掴んで頂けます。
- Q 交通費はでますか?
A 支給はございません。
- Q 車イスでも利用は可能ですか?
A 施設としては受け入れ可能ですが、共用部のトイレがまだ車イス対応になっておりません。申訳ございません。トイレを利用される際は、スタッフが介助させて頂くこととなります。
- Q 昼食はどうしたらよいですか?
A 事業所内でお昼をとって頂いて結構です。お弁当を持ってきて頂くか、近隣のお店でご購入下さい。
- Q 今かかっている病院の通院は継続できますか?
A もちろん大丈夫です。通院日は施設利用はお休みにされてもいいですし、午後だけ・午前だけといった利用でも大丈夫です。
- Q パソコンが使えなくても大丈夫ですか?
A パソコンプログラムは個人のスキルに合わせて進めさせて頂きますので、基礎からでも、応用からでも、はじめて頂く事が可能です。
- Q 他の利用者についていけるか、私にできるかが不安です。
A 他の利用者と比べる必要はありません。焦らずにご自分のペースで技術を身につけて頂きます。その為に、一人ひとりの障がい特性に合わせて計画を立てさせて頂きますし、個々の目標や技量に合わせて丁寧に指導させて頂きますのでご安心下さい。
- Q 他の利用者さんとうまくやっていける自信がありません。
A コミュニケーションの取り方を学ぶプログラムもありますし、親睦会などの交流を深める機会も設けております。
随時見学や体験は行なっていますので、ご自身に合うか合わないかをきちんと見極めた上で通っていただくことが可能です。また、カリキュラムの中では親睦会や屋外実習などを行なったり、コミュニケーションを勉強する機会もあります。そうした実習の中でお互いの交流を深めていただけるようにしています。
- Q 就労に向けてきちんとスキルを身につけられるのか不安です。
A 一人ひとりにあった目標・計画を立てて、スキル向上に努めて頂きます。スタッフがご本人様の話をしっかり聞き、短期・長期目標をきちんと立てた上でカリキュラムを行なっていきます。定期的な面談を通じて、「就労に向けて今、自分に何が足りないのか?」を振り返りながら進めていきます。しっかり目的意識を持って通って頂くので、「漠然とただ通っている…」そんな焦りや不安は解消頂けると思います。
- Q 利用契約には何が必要ですか?1人で行けばいいですか?
A 福祉サービス受給者証、印鑑、障害者手帳(あれば)をご用意下さい。受給者証の申請の仕方等の詳しい内容は、見学時にご説明させて頂きます。尚、契約時に保護者の方や、場合によっては関係機関職員などにご同席頂くケースがございます。
就職について
- Q すぐ就職する事は考えられません。時間をかけて就職したいという人でも利用できますか?
A はい。最長で2年間のサービス利用が可能です。
まずは、週1・2回の通所で他人と接する機会を作り、その後、毎日通の通所で生活リズムを整え、就職に必要な技量を身に着け、最終的に就職をするというような流れで、ご利用頂く事も可能です。
- Q 就職先を紹介してくれるのですか?
A 就職あっせん所ではございません。就職への準備が整った段階で、必要に応じてメンバーさんと、希望される就職先の仲立ちを致します。
- Q 私はパソコンが得意で資格も取得しましたが、就職できません。何がいけないのでしょうか?
A 今はご自身で見えてない課題があるのかもしれません。じっくりと話をして、一緒に課題を見つけましょう。新たな気づきが見つかり、それが就職に繋がるかもしれません。
- Q どのような職業があるのか、何に向いているのか分かりません。教えてくれるのですか?
A 職業選択の際、「どんな仕事があるのか分からない。」「何に向いてるのか分からない。」「興味がもてるものが限られている。」というような相談をお聞きすることが多いです。利用者様の普段の職業訓練の様子や企業での実習を通じての職業適性や、希望等のヒアリングをしっかり行い、長期間に渡って働くことのできる職業は何なのかを一緒に考えていきます。
- Q 正社員として就職したいのですが、正直言って不安です。
A 自分に合った仕事を見つけることが秘訣です。正社員になることが最終目的なのではなく、「長く続けられる、自分に合った仕事を見つけること」をポイントに仕事を探して行きましょう。それが、安心して仕事を続けるためのポイントになります。
- Q 就職後も相談にのってくれるのですか?
A はい。多くの方が働き始めたあとの相談、生活面での相談をされています。